この春,製造業に就職する情報系の学生へ(2/4)
今回は情報の学生に対する扱いについてです.
あなたが優秀なエンジニアであればある程,あなたは設計部隊には回されません.
設計部隊にはソフトウェアエンジニアは必要ないからです.
なぜなら,メーカにおいてソフトの9割は外注です.
そして,設計部隊のソフトウェア屋の主な仕事は,外注先への仕様書作成及び外注先から上がってきたプログラムのテストです.
だから,信じられないような奴が設計部門に配属されます.
外注はさぞかし泣いている事だろうと思う今日この頃です.
では,優秀なエンジニアはどこに行くのか.
情報システム部門などの製造管理部門です.
多くの場合情報システム部門でも外注が多いです.
ボクの場合は,たまたま結構ソースを書く部隊に配属されました.
でも,ボクの一番の仕事はコーディングではありません.
外注しても,社内でコーディングしても,一番の仕事は同じです.
一番の仕事は,説得です.
そして,あなたを一番悩ませる存在は社内にいます.
1.システムを使いたがらない人.
2.紙が一番だと思っている人.
3.新しい事を始めるのが嫌いな人.
です.
情報システムの導入に対して,明らかに邪魔をする人がいます.
正直会社に入って一番驚いたのはここです.
彼らは何よりも,使えわない理由を探すのに必死です.
「○○は出来るの?」
から始まり,
「もうちょっと,画面が見やすくならない?」
に至り,最後には
「この色が気に入らないんだけど.」
になります.
そして,この手の人は結構良い役所についているから問題です.
つまり,あなたの一番の仕事は,彼ら,彼女らを説得する事です.
そして,彼らの口癖は「むかしは,....」です.
ここで,「時代は変わったんですよ.」って言うと,一生理解し合えません.
大事なのは敬意を示す事です.相手を褒め讃える事です.
そして,決めてはこの一言です.
「改善」
「改善しましょうよ」って言うと,相手は反論しにくくなります.
この「改善」という言葉は魔法の単語なので覚えておくと言いと思います.