2つのシステム 意思決定における感情と直感

takashi42332008-09-11


【ざっくりまとめ】
・ヒトが論理的な分析をするよりさきに,脳が直感的な答えを出している.

【注目ポイント】
「ダマシオの実験」
【実験内容】
皮膚電動反応(SCR)の機会を装着した被験者に,4組のカードのうちから1組を選んで,そこからカードを選んでもらう.
4組のうち2組には当たりのカード(お金がもらえる)が含まれていて,別の2組には外れのカード(お金がもらえない)が含まれている.
被験者には,カードをめくる度に,何を考えてめくったかを訪ねる.

【結果】
10枚目くらいになると,外れのカードが含まれている組に手を伸ばすときに,SCR反応が出始める.
50枚目くらいになると,「4組のうち2組には外れが多い」と被験者が口にする.
80枚目くらいになると,自分の直感が正しいことを認識出来る.

【結論】
・意識する前に,無意識に何が怒っているかを感じ取れる.
・何が起こっているかを説明できなくても,無意識のうちに身体的な反応が生じ,意識っていがなされている.

ダニエル・カーネマン
・意思決定には,経験に基づくシステムと分析に基づくシステムがある.
・2つのシステムを切り離す事は不可能.



【結論】
・人間の意思決定には,直感が大きなウェイトを占めている.


【感想】
・経験則でうまく行くのは線形的な事象であり,株式投資には応用出来ない点が多い.
・直感や広告などの外力に騙される事無く,分析に基づく意思決定をできるようになる必要がある.