投資の科学 ( 24/30 )

群衆の声 〜集団による発見,解決,予測の能力〜

【ざっくりまとめ】
・前回同様,集団の意見は,思いのほか正確な値を出す.


【注目ポイント】
・干草の中の針
- イノセンティブ社について
 - 35社のシーカー企業と8万人のソルバー科学者のコミュニティーを擁している.
 - シーカー企業はメンバーシップ料を払った上で研究課題を提示し,解決策に対して金銭的な報酬を用意する.
 - P&G社は提示した問題の45%に対する解決策を得ることに成功.
 - 最初の問題の解決社は,趣味で化学の研究をしている特許弁護士.2番目はスペインの大学生,3番目はインドのバンガロールに住んでいるヒト.
 - 必ずしもその分野の専門家でないところがポイント.
 - つまり,いわゆる専門家よりも干草の様にいる素人俄専門家の中から一本の針を探しだすことで大きな利益を得られる.

【結論】
- 群衆の意見は専門家を上回る,しかし株式市場においては正確な値は存在しない.

【感想】
- 集団の知恵を旨く利用している企業は,成果を上げることが出来るのではないだろうか?
- 投資家の多くは他社の意見追従がたである,つまりほとんどは干草.そこから違う意見や見解を持てるように成る必要がある.