梅田望夫のいう残念Webとモーブッサンの残念ダイヤ

takashi42332009-06-08



共通点はどちらも無料であるという点じゃないだろう?
とかく世間では日本人はマナーが良いと好評である。世界のホテルでマナーの良い客の一番は日本人だそうだけど、単にそういう人たちしか海外に行くことが無いんじゃないかな?とも思う。

しかし先日のモーブッサンの状況はどう考えてもマナーの欠片もない。
そもそも無料でダイヤ配る人達に対して罵声を浴びせ、「誠意を見せろ」とは、常識的な判断では合点がいかない。

とかくこの国には無料に群がる判断力を失った人がいる。*1
件のキャンペーンはパリやニューヨークでも実施されたそうだが、並ぶ人はおらず、むしろダイアが余ったと聞く。
ますます持って、日本人にとって無料という言葉は、グレムリンに水をかけるのと同じくらい危険なにかもしれなお禁断の言葉なのかも知れない。


さて、梅田望夫氏が日本のWebは残念と発言したことに対して、ずいぶんと問題視されているようだけど、ボクは彼の意見に概ね同感できる。

製造業ではあんなに多くのグローバル企業をだせた日本からはクリティカルなIT企業は出なかった。

個人的に、残念な結果になった一番の理由は、Webが無料(或は格安)だったことだと思う。

例えば有料のコミュニティーサイトと無料のコミュニティーサイトでは利用者のクォリティの差は歴然である。

これはWebに限らない。共通の目的意識をもった人達が集まると、そこにはまさに分布が狭く的が絞られたクラウドが生まれる。

逆に特に意識せずに集まった人々のクラウドは分布が広く、局所解が乱立して結果、正しい答えどこにあるかがわかりにくくなる。これが梅田望夫の言うバカが多すぎるコメントなんじゃないだろうか?

サービス側からみれば有料にすることの意味は、儲けだけではなく、利用者を保護するためだ。
クライアント側から見れば、良質サービスを享受することができると言う点だと意識を変える必要があると最近思う。


価格を下げる事だけがサービスじゃない.

*1:国民性なのかもしれない