旅で役立つ"α"撮影テクニック

takashi42332009-06-24


本日代休取りまして〜*1



朝からぐうたらする事なく美容院に行って,写真のセミナーに行ってきました.
今回で3回目.残り2回で取り敢えず終る予定.

講座概要の注意事項に「※今までに撮影した旅先の写真をお一人1〜2枚お持ち下さい。プロカメラマンが講評いたします。」って書いてあったのを完全に見落としてたんだけど,iPhoneにたまたま入れてた上海旅行の写真を講評してもらえたので良かった.

因に右上の写真を出したんだけど,写真に遠近感もあるし,対角線の構図になってて中々良いとの事.
単に,このポジションでしか取るチャンスがなかったんだけどね.


1.撮影モードについて.
1.1 普段は絞り優先モードを使うのが最適.
これは前から聞いてたし,誰に聞いてもそう言うんだけど理由が解った.
シャッタースピードのレンジ(30-1/4000)と絞りのレンジ(3.5-5.6)だと一般的に絞りのレンジの方が幅が狭い.
だから,先に絞りを決めて自動的にシャッタースピードを決めるAモードが最適とのコト.

1.2 マニュアルモードの使い方.
・現在は使っている人は殆どいない.
・花火を取る際には使う.
・流し取りは,シャッタースピードを下げて被写体を追いかける.


1.3 絞りを下げて被写体を目立たせる事.
・写真は引き算.いかに余計なものを排除するかがポイント.
・ただし全部は引かないで,被写体を目立たせる為の何かは残す.


2. 広角と望遠について
・望遠や広角を用いて被写体の大きさを調整するよりも,望遠と広角によってどのように見えるかを考えること.被写体の大きさの調整には自分が動くのも大事.

広角(18mm) 望遠(70mm)

図1. 広角と望遠を使い分ける事による見え方の違い.


図1はボクが持ってるレンズ(SAL1870)の最も広角にした状態と,最も望遠にした状態で撮影をしたもの.
これを見るとわかるように,写真内でのエッフェル塔の高さはほぼ同じなのに,見え方が全然違う.
この様に広角と望遠を使い分ける事で1つレンズでも2度楽しめる.

・ 広角は状況説明的な写真に.望遠は圧縮効果が期待出来る.



3. 色について.
3.1 ホワイトバランス
・「本当の白を出す」「ワザとずらす」の2つの効果がある.
・「日陰」は,被写体が日陰にある場合につかう.
・屋外で取る場合は「太陽光」設定が良い.AWSだと夕焼けや夜景などの赤いものを取った時に勝手に補正されてしまう.
色温度は,炎の温度と色の関係と同じ.*2


4. 撮影テクニック
4.1 ヒトを取る
・斜めに向いた方がすらりと見える.
・フラッシュよりもDレンジオプティマイザでの設定の方がキレイに取れる.
・記念写真は広角で取る方が良い.


4.2 曇天や雨の日
・なるべく空を入れない.未階調な白色は見る人の目線が行きやすい.
・視点を地面に向け,雨の日にしか見れない写真を撮る


4.3 その他
・風景をあえて望遠で取る.
・ヒトがいる風景の場合は,あえてシャッタースピードを落としてヒトがぼやける様にする.
・夜景は紫をかけるとよりキレイ.


5. その他
5.1 三脚について
・三脚を使う時はAFは切る.
・足を伸ばした時の高さが身長の高さになるくらいのモノが良い.
・折りたたみ式の卓上三脚の様なものが1つあれば便利.


なるほどと思ったのが.
「旅先で見つけた”今”を撮る」という発想.
メニューでも,ホテルのドアでも,メモ代わりに撮る.


あと連射モードで撮影することによって,シャッターボタンを押す瞬間のブレを2枚目以降は軽減出来るというのも言われてみればそうだけど,やったコトは無かったから試してみよう.

後半は,先生(プロの写真家)が旅行で撮影した写真を見せてくれた.
一枚一枚全てにエピソードがあるし,見て何かを感じれる写真だったのが印象的.

個人的な目標は9月の東欧旅行で思い出に残る写真を撮ることなので,
今回のセミナは多いに勉強になった.


ただそろそろ,頭がパンクしそうになってきた.
旅行中に写真を撮る度に設定を調整したりするのは面倒な感じもするけど,
練習をくり返せば,すぐに判断できる様になるのかなぁ〜...

*1:

*2:青い炎の方が高温.