東欧旅行記その1[旅行]

08:00(JST) 関西国際空港 KIX (日本)

去年同様車に荷物を積み込み高速道路をぶっ飛ばして空港に向かう.
関空到着後,荷物預け入れで前の人に「Will you go back to Greman?」って聞くと,
「そうです.すっごく悲しいです」っと流暢な日本語で帰ってきてまず驚く.
その後,「何処に行くの?」「ポーランドって日本ではそんなに有名なの?」「私の日本の友達も来週行くって行ってた.」
といった些細な会話をする.


出国手続きを済ませてゲートの前で寝てると,さっきのドイツ人の人が声をかけてきた.
彼女は愛媛の大学に留学していたらしく,フェリーで関空まできたという.
手荷物が重すぎて,追加料金を取られそうになったからワインを捨てたらしい.
もったいないけど,ボクはドイツはトランジットだけなのでどうにも助けてあげれない.



10:20(JST) 機内(ロシア上空)
搭乗して10時間もあるし,高城剛の著書とある友人に進められたロンプラ(Lonly Planet)でも読もうかと思ったら
横の席の人と話をしだして,海外旅行好きの人らしく嬉しくなってついつい話をする.
福井県在住らしく,早朝の夜行列車で大阪まで出てきてそこから飛行機だとか.
国際空港がすぐそばにあるありがたみを改めて噛み締める.
それにしてもボクの周りの人で海外旅行が好きだって人があまりいないから,
世間の若者は海外旅行をしないのかと思っていたがそうでもないらしぃ.

機内で話している中で,「ダライ・ラマの教えで一年に一度は,今までに言った事がない場所を訪れなさい.*1という教えがある」という事を教わる.*2
酷く共感できる上に,都合が良いのでこれから使おうと考える.
それにしてもいま調べてみたら,ダライ・ラマの19のメッセージは中々深い...


15:30(UTC+1) フランクフルト国際空港 FRN (ドイツ)


10時間のフライトの後,フランクフルト国際空港に到着とにかく広い.
次のトランジットのゲートが書いてあるボードの前でお互いのゲートを確認後握手をして別れる.
なんかだんだん旅をしている気分になってくる.

40分程度のディレイが発生しているらしく,3時間程度の待ち時間.
10000円をユーロ換金する.「もっと高額でも手数料は一緒だぜ?」って言われるが,
「すぐにチェコに行くから,それで充分と伝える.あと,チェコは現地に行ってから換金する.」
と伝えると納得した模様.

本旅行のミスの1つである時計を家に忘れるという,かなりクリティカルなミスを挽回すべく空港内で時計屋さんを探す.
アルマーニモンブラン....一瞬顔が引きつるがスウォッチエリアを見つけて40ユーロでおつりがくる程度でシンプルで
今後も使える感じの時計を購入.



18:15(UTC+1) フランクフルト国際空港出国 FRN (ドイツ)



ジェット機をまじかでみる.
ボクはソフトウェアエンジニアだけど,飛行機だけはいつ見てもカッコいいと思う.
乗り継ぎの飛行機に乗ってチェコへ.この飛行機から日本人はボクだけになる.
だんだん異国の地に来た気分になる.


19:30(UTC+1) プラハ・ルズィニェ空港(チェコ
チェコの空港は思ったより狭い....(写真を撮り忘れた.出国時には取ってるからそちらを...)
空港で換金しようとすると,ひげがモジャモジャのおじさんに「レートが悪いからそこでは換金するな」と止められる.
よく見ると確かに良くない.でもお金がないとバスに乗れない....
いや厳密には乗れるかも?とか思いつつもATMを見つけお金を下ろす.

バスにのってなんとかすわれてると,若い兄ちゃんが「チョンゴエレンか?」って聞いてきたので,
「ヤーパン」と数少ない手持ちのドイツ語で答える.
すると,「俺にも日本人の友達がいるぜ.まぁ,そいつは中国に住んでるけどな」とか言い出す.
日本には行った事が無いけど中国には行ったことがあるんだって.
彼は彼の母親にチェコ語で通訳をしながら話を続ける
「日本は川端康成がいるから凄いよな」って言われる.「日本では何人ノーベル賞受賞者がいるんだい?」って聞かれて,
とっさに大江健三郎川端康成湯川秀樹田中耕一と去年取った2人の6人程度しか思い浮かばなかったけど
「多分20ぐらいじゃない?*3
と伝える.「すげーなチェコには文学賞と化学賞の2人だぜ」と教えてもらう.
麻生太郎は,君の国の首相だろ?」
「いや,一昨日鳩山に変わった」
「ほんと?君の国は首相の回転率が高いね」
「そうなんだよ,よくないとボクは思うけどね」

ホテルの場所の行き方や,良い観光スポットを聞いて握手をして別れる.
この先話をした人や,助けてもらった人とは握手をしようと考える.



20:30(UTC+1) Smichovske nadrazi駅(チェコ
地下鉄でホテルの近くの駅まで行って,トラムに乗る.
乗ってから,乳母車で子供をあやしている人にこのトラムは○駅に行くかいって聞いたら
「逆方向だよ」っと見事に一周される.
「8番に乗ったらトンでもな方向に行くから20か22に乗りなよ」っと言われる.
もの凄いナマリなのか?ボクの英語が変なのか?最初20(twenty)が聞き取れずに焦る....

トラムに揺られて駅について,「子ずれの夫婦にアメリカ大使館はどこ?」*4っと訪ねる.
すると,チェコ語で「二つ目のブロックを右」と教えてくれる.
現地の言葉でボクが当然理解できなくても必死で教えてくれるあたり偉いなぁっと思う.
これからも道を聞くなら親子連れにしようと考える.
それにしても,なんだかとっても良くしゃべる旅行だなぁさい先良さそうとか甘い考えになる.


無事にアメリカ大使館についてホテルを探す..けど...見つからない....
レストランの人「なんだお前携帯も持ってないのかよ?」*5
とか言いながらも自分の携帯で電話をしてくれる.いい人だ...一筋反対側だと教わる.

みつからない.....

警察「一筋手前だよ」

みつからない....

道行く人「もっと下だよ」

ホテルAの人「反対の通りだよ.」


同じ場所を回り続ける.
だんだん帰りたくなってくる.

警察(再度)「だから,向こうの通りだって」

ホテルB「もぅ,おまえのホテルまで案内してあげるよ」
と行って連れて行ってもらう.凄い親切.


こんなの見つけれるわけないと思いつつもノックをする.
支配人っぽい人が出てきて3つの鍵の使い方と室内の簡単な説明,
お金は出て行くときに机の上に,鍵は郵便ボックスに入れといて.
とチェックアウト時の説明まで受ける.
どうやら,二度とあう事はないらしぃ.


ホテルには電子レンジに電気コンロ,湯沸かし,アイロン,洗濯機,トースタまである充実ぶり


2009.09.17 プラハ市内
おなかも空いたのでプラハ町へ繰り出す.
途中,最後に案内してくれたホテルのスタッフにお礼を行って,そのまま坂をのぼる.行き止まり.
おりてきたら,ホテルのスラッフが「Hello Mr.そっちは行き止まりだぜ」と笑いながら教えてくれる.
どうやら,迷子の日本人というレッテルを張られたみたいだ.


カレル橋まで歩く.


プラハ城が奇麗に見えて疲れが吹き飛んだような気がする.
ちなみに,カレル橋は半分工事中.泣きそうになる.



ヴァイオリンを弾く人がいてテンションがあがる.
久し振りにみると,やはり憧れる.

取りあえず,明日からがんばろうと思い,帰路に着く.
ピザバーでピザをテイクアウトして,途中のミニスーパーでビールと水と歯ブラシセットを買う.
ミニスーパーで何処から来たの?プラハは初めて?」と話かけられる.
ホテルに戻ってピザを一かけら,ビールを2口だけ飲んで寝る.

*1:Once a year, go someplace you've never been before.

*2:ダライ・ラマの2005年のメッセージみたい

*3:厳密には16人

*4:ホテルはアメリカ大使館のそば

*5:sim Lockが掛かってるからたけーんだよ