いろいろな人への返事(1)

家を出るのが6時前なのに,帰宅時間が11時前という生活なので中々まとまった返事ができなくてすみません.
コメントをしやすそうな物からコメントをしていきます.




id:hamastaさん

会社ではお互いに時間とお金を奪い合っている
この世の中のお金の流通量には上限がある
能力の高さと給料は無関係、自分で主張しない限り取り分は増えない
現在の企業組織では、「偉さ」が得られるお金と時間に直結する
労働者同士の競争すなわち営業と開発の軋轢や
労働者と資本家の綱引きは絶えず存在する

大筋は同感です.
確かに,世の中にあるモノは一定です.言い換えれば全て奪い合いです.
能力の高さと給与の相関関係の低さも納得です.*1

そして,引用はしませんでしたが,技術者を持っているのが凄い事というのも納得です.


でも,労働者の仲間を増やすって言うのがボクと少し違うかな.*2
ボクは「会社以外にも何かあなたの存在する場所を持った方が良い」と思うのです.


それが,OSSの集まりでも良い,NPO法人だって良い,ブログでも良い.
ただ大事な事は,そこに収入へと繋がる可能性がある事です.
id:dankogaiさんだって,あの書評のアマゾンのアフェリエイトや雑誌の記事で随分稼いでいると思う.*3


そうする事で,会社との結合度を下げる事ができます.
これにより,嫌な上司に強気な発言ができます.
「今日は帰ります!」という酷く精神力を消耗する魔法の言葉も使えます.

社内で群れる必要は無いと思います.
でも,社外で群れる必要はあると思います,その点では最終的には合意かな?






id:scinfaxiさん

お互いの対象とする相手が違う事が明確になったので,こちらで返事をしたいと思います.
あなたのターゲットは非常に広い.むしろ全プログラマーへの提言の様ですね.
逆にボクのターゲットはとても狭い.「製造業に入ってがんばるぞ!PythonRubyが使えます!って言って期待されたい!」って思っている人です.



彼ら,彼女らに,勘違いしてはダメですよ.真新しい技術が大事な訳ではないのですと伝えたい.
同じ機能を実現すれば,Schemeで書かれているよりも,Javaで書かれた方がコスト的に安くすむのです.*4
製造業というのは,合理化,品質維持,コスト削減が大事なんですよ.っとね.



プログラマーへの提言や,「この春,情報系の大学に進学する学生に」というタイトルならあなたの意見に大賛成です.
LispPythonC言語,もちろんJavaだって良い.いろんな言語を勉強しなさい...っとボクでも言うと思います.


あとボクとあなたがどうしても理解し合えないと思うのは

あと、悲しいことですが、プログラミングが上手であることと、仕事が上手であることは割りと別のことのようです。私はプログラミングが上手になりたい人なので、私の意見が頓珍漢に見えるのも当然でしょう。

ですね.
ボクはプログラミングも上達したいし,仕事もできる人になりたい.
別にどちらかを選択する必要なんて無いと思います.







id:Shiroさん
URL:http://practical-scheme.net/wiliki/wiliki2.cgi?Shiro

なんだか凄い方にコメントがボクなんかのブログに言及して頂いたようで驚きです.*5

好きなマイナー言語を仕事でも使ってゆきたいという人に私がアドバイスするとしたら、「Java帝国に潜入したScheme連合の諜報部員」 (JavaSchemeのところは好きな言語に置き換えよ)に自分がなったつもりになる、のが良いと思う。あなたのミッションはJava帝国を内側から崩すことである。しかしあなたがSchemerであることは大っぴらに知られてはならない

ボクは同意見です.ボクが管理しているサーバには,こっそりRubyをインストールしています.
チョットした作業(logの解析など)をする時に,Rubyのプログラムを書くんです.

そうして,自身のスキルを合法的に高めつつ,雑多な仕事に割く時間を減らす自分なりのガジェットを作る.
そのガジェットは自分のモノなので改良自由,処理対象に何か大きな変更があっても,こちらはちょっとの変更ですむ.

と言った様に,勉強と仕事を両立できる作業に少しは時間を費やすと良いかもしれません.
ボクはまだ入社1年目で実務経験は4ヶ月程度なので効果や実例を示す事は出来ませんけどね.


それに、PPLでも言ったけれど、もし将来独立して技術コンサルやスモールビジネスを始めようとした時に、たとえ強力な言語を自分のコンペティティブエッジとするつもりであっても、好き嫌いは別にしてメジャーな言語もちゃんと書けるようにしておくことは重要。取れる仕事に幅ができるというのは余裕を持って仕事を選べるということだし、現実社会の多くがメジャー言語で動いている以上、そことのインタフェースでは相手の言語を理解している必要があるからだ。

コレはボクの口から絶対に出てこない発言だと思った.
確かにメジャーな言語が使える事はコンペティターに対するイニシアティブにはならないけど,使えないと自身の大きなビハインドにはなり得ると思いました.
当たり前の事が当たり前にできる.これが大前提ですね.

*1:ちなみに弊社では,給与と体力の相関係数は高い.

*2:正直,現状では組合のありがたさがボクには分かっていません.

*3:もちろん詳しい事は知らないけど...

*4:技術者の数.教育に関するコスト等

*5:実は鵜飼文敏さんまでボクのブログにリンクを張ってくれています.http://ukai.org/mu/