最後の授業〜ぼくの命があるうちに〜

タイトルから感じられる悲壮感が同封のDVDからは全く感じられないから凄い.
ホント笑っている時間の方が多い.


取り敢えず,グッときた部分を抜き出してメモ書きしておく.

こどもにチームスポーツをやらせるときは,ほとんどの場合,そのスポーツの複雑さを学んで欲しいからではない.
本当に学んで欲しいのは,それよりはるかに大切なことだ.チームワーク,忍耐力,スポーツマンシップ,一生懸命にやることの価値,逆境に立ち向かう能力.
このように何かを間接的に学ぶ事を,僕は「頭のフェイント」と呼んでいる.
P59 第二章 僕はこうして夢をかなえてきた

「頭のフェイント」大事な言葉だと思う.
目標をこなす事が,目的になってしまっている昨今の世の中で,これほど身にしみる言葉は無い.
学校に入学するコト,会社に入るコト,資格に受かるコト,これらは目的ではない.
その過程で得たものを本来は大事にすべきなのかもしれない.

レンガの壁がそこにあるのは,それを真剣に望んでいない人たちを止めるためだ.自分以外の人たちを押しとどめるためにある.
P95 第三章 僕を導いてくれた人たちへ

苦難の例えとして,「壁」は,「山」と同じぐらいよく使われる.
でも,それが存在する理由を「真剣に望んでいない人たちを止めるため」と解釈してるヒトを初めてみたきがする.
確かに,誰もが用意に乗り越えられちゃ困るからそこに壁があるのかも.



時間はあなたのおのだ.そしていつか,思っていたより少ないと思う日がくるかもしれない.
P129 第四章 夢をかなえようとしているきみたちへ

余命数ヶ月の筆者が言うと真剣味がある.
まだ20代のボクは時間は無限にあると思ってしまうが,フト気付いた時にはその少なさに嘆くのかもしれない.

グループでうまく活動するコツ
・初対面は礼儀正しく
・共通点を見つける
・集まる時は最高の状態で
・全員が発言する
・自意識は最初に封印
・代案として問いかける
P164 第五章 人生をどう生きるか

グループで仕事をするのは難しい.関係の浅いヒト同士ならなおさらだと思う.
それでも,ボクらはグループで仕事をする事のメリットを知っている.
そしてどうせなら気持ちよく仕事をしたいと思う.

相手にその気が無くても,自分はミンナが気持ちよく仕事出来る様になろうと思う.

経験とは,求めていたものを手に入れられなかった時に,手に入るものだ
P172 第五章 人生をどう生きるか

求めていたものが手に入れられなかった時.ヒトはそれを失敗と呼ぶ事がおおい.
でも先にも上げたが,「頭のフェイント」である.
本当に手に入れたかったモノは,本当に手に入れなければならなかったモノは手に入っているのかもしれない.

準備をするもうひとつの方法は,否定的に考える事だ.
P189 第五章 人生をどう生きるか

準備は大事である.
どれほど準備してもし過ぎる事は無い.
スピード社会の中で尚,準備だけは時間をかけるべきだと思った.


以上,私的な読書感想文でした.


最後の授業 DVD付き版 ぼくの命があるうちに

最後の授業 DVD付き版 ぼくの命があるうちに