70円で飛行機に乗る方法
70円で飛行機に乗る方法
メインテーマは3つ
・飛行機に対する考え方の変化。
・いま何故飛行機なのか?
・高城節
・飛行機に対する考え方の変化。
飛行機に搭乗する敷居が低くなったという題材。
敷居が低くなるとは、タイトルにもある通り値段の急落もさることながら、まるで電車かバスに乗るかのように飛行機にも乗れる時代がきたということである。
まず値段はロンドン〜ミラノの5600円など格安チケットが多数売られ始めた。これらのチケットはLLC(Low Cost career)と呼ばれる新しい航空会社の、機内食の廃止・簡素化などの徹底したコストカットのもとに成り立っている。
一方日本では、空港に多くの問題があり、LLCがのりれていない。たとえば、高い利用料・少ない発着枠・短く少ない滑走路等々である。
特に発着枠が、既存大手の2社に独占されており、致命的となっている。だが、2010年の成田・羽田の発着枠拡大で状況が改善される可能性がある。
・いま何故飛行機(長距離移動)なのか?
いくら地球の裏側のニュースを聞き、カメラによって光景を目に出来ても、自分の両足でその場に立って雰囲気を肌で感じ取ることはできない。
(P98 IT革命後リアルが求められた)
インターネットの発達によるIT革命は世界を大きく変化させたけども、同時にデジタル社会の限界も認識させることになった。当時はアナログのものすべてがデジタル化できるという夢をみていたが、楽曲はMP3でダウンロードできるようになっても、ライブの興奮まではデジタル化できない。当然だがライブの価値は上がる。相対的にIT化されたものの価値は年々下がる。IT革命は、デジタル化できることとアナログでないことを、線引きしてくれたともいえるだろう。
(P168 自らの良さを再発見できるのが旅である)
と、ITの後にはリアルが待っていたというのが、飛行機にのって旅行するべき理由。確かに、テレビ番組の世界遺産を見ると旅行に行きたくなる。
・高城節
筆者は,昔っからこんな事を言ってて.最初は何言ってるんだろう?って思ってたけど何となく納得出来る様になってきた台詞.
結局はインターネットでは知識しか得られない.使えて視覚・聴覚まで,のこり3+1は全然ダメ.
人間は情報の8割を視覚に頼ってるなんていう学説があるけど,ボクは信じない.
単に,触覚や味覚や聴覚,第六感を定量的に計測出来ないだけじゃないかな?って思う.
画像で見る海外の景色と,実際に現地に行ってみる海外の景色は全く違う.
昔ザルツブルグに行った時に,国内でかぶりつく様にガイドブックを読んだ.
馬車が町の中を走ってる!何てロマンチックなんだ!!って思って現地に行くと,
馬の糞の匂いで,ロマンチックなんて気分とは到底かけ離れたものだった.
今回の事例の場合,想像力の欠如,と言われればそれまでだけど
現地に行かないと分からない事はいっぱいある.
結局は三現主義だとボクは思う.
日本的なものをそのまま世界に提案するのではなく,日本的なものをヨーロッパというフィルターを通して世界に再提案することが大切なのである.
(P161 とにかく僕らは世界をみよう)
日本っぽさを押し付ける事よりも,日本らしさを他国の文化の中で見せる方が良いのかも.