伸ばすために刈り取る 〜脳科学がイノベーションについて教えること〜

takashi42332008-09-17



【ざっくりまとめ】
・幼児の発達のプロセスが,ビジネスにおけるイノベーションの課程を考えるうえで有益な方法である.

【注目ポイント】
・幼児の発達プロセス
- 歩けるようなった幼児は,成人の2倍にあたる1000兆のシナプスを持っている
- 剪定のプロセスにはいると,一日200億のシナプスを失っていく
- 特定の環境で脳が活動していくための微調整のプロセスに入る.

・過剰生産の後,刈り取るという手法は一見非効率的だが,確実な方法である

・同じ現象がイノベーションのプロセスでも発生する.
1.流動的な段階で,数多くの試みがなされる.
2.過渡的な段階
3.最終的に淘汰が行われるなかで優良製品のみが生き残る.


・上記のプロセスを忠実に再現したのが,自動車,テレビ,ハードディスク,パソコン産業そして,インターネット企業である.
・特筆すべきは,一連のプロセスにかかる期間が,自動車産業では35年要したのを,パソコン産業では10年で過ぎてしまった点.
・今後も同じようなプロセスをたどると考えられる.


【感想】
・バブルが起きる1つの理由が理解出来た.
・淘汰後に生き残る企業を探す事が重要な意味を持つと思う.