製造業の今後について.
個人的な見解では,日本の製造業界には今後十年間で大淘汰時代がくると思います.
日本の家電製品が強いのは,もはや日本の国内だけです*1.
我が国,国民性が自国の製品好きという性質を持っているので助かっている部分が多いにあるのではないでしょうか?
しかし今後,我が国内での電化製品の需要は人口の減少に比例して減ることは誰の目にもあきらかだと思います.
先日上海に旅行に行ってきました.
その際に,電化製品店やデジタル製品の雑誌を読みましたが日本のメーカで扱われていたのは,SONYぐらいです.*2
現在,日本の製造業は国内の需要を守るのに必死です.
数少なくなりつつある,国内のパイを,海外の低価格,凡品質な製品達が喰おうとしているからです.
例えば,VISIO社の液晶テレビ,コレなんか国内で需要が多い割に供給の少ない部分を直撃した製品だと思います.
つまり,値段が安くて,大きなテレビ.
所得格差の広がる日本において,値段が安いというのは,その半分を狙う何よりも強い武器です.
http://japan.cnet.com/blog/onuka/2008/09/09/entry_27013630/の記事のmade in Asiaブームとはいつの事を言っているのかは知りませんが,時代は確実に変わっていると思います.
ご存知の通り,我が国では低所得者と高所得者という二つのクラスタに分かれており,さらにその差は広がると考えられます.
これに対して,我が国の多くの家電メーカは高所得社向けの製品の開発にいそしんでいるようボクは思う.
だって,低所得者向けの製品を高所得者が買う事は無いが,その逆は人間の見栄と欲望で十分にありえるからです.
つまり,自らパイの少ない方へと舵を切っているようボクは思います.
こうやって,考えている事を書いていくと,ボクは何故製造業に未だにいるんだろうと思わずには入れませんね...(汗