東欧旅行記その3

takashi42332009-09-20


今日はプラハ最後の日.
例によって6時程度には目が覚める.

今日は凄い霧.
6:00 プラハ市内
朝はプラハ市街に繰り出して,誰もいない間にある程度写真を撮る.



プラハでもレッカー移動はあるみたい.
でもやり方が日本と随分違う.どっちが車に優しいのかは不明.


三脚を立てて自分を取ろうとしたら,町の若造に邪魔される.
文句を言いたいけど,適切な言葉が思い浮かばないのでやめておく.


白い鳩と,普通の鳩が同じ場所にいたので取ってみた.

カレル橋
この橋を渡るのは何回目だろう?
ふと振り返ると朝もやの中に朝日が見えたので撮影.
すぐに雲に隠れてしまったので,納得のいく写真が撮れない.

昨日上った展望台がうっすらと見える.あの山の麓まで歩いたのかと少し驚く.



9:00 プラハ
インフォメーションセンタでチケットを買う.
周りは観光客が多い.
ガイドツアーというのがこっちでは大反響みたい.



9:15 聖ヴィート大聖堂

確かにムシャの絵だと納得
何回見ても,この教会の迫力は凄い.
でも,個人的にはティーン寺院の方がお気に入り.



そろそろお金が厳しくなってきたので朝食は控えめにする.*1

ポテトとベーコンをボイルしたやつが500gで800円ぐらいだったのでそれを頼む.
食べたながら胡椒を発明したやつは天才だと思う味が単調で量が多い




次はプラハ場内の美術館へ.
気に入った銅像や絵画の写真を撮る.
「美術館や博物館は面白い.もし面白くないと思うのなら,この中で一つだけ盗むとしたらどれかを考えてみなさい」
と何かの本で読んだ.確かにそれを考えるようになってから圧倒的に面白くなった.


一通り見て,お土産やでちょっとした小物を買う.

イースターエッグは欲しいけど,壊さずに持ち帰る勇気がなくてあきらめる.



ストラホフ修道院
この辺からトラムの流れがだんだんわかってくる.
歩いていく予定だったけど,トラムに揺られて移動しようと決断.
ただトラムチケットを買うには高額紙幣しか持っていない.
悩んだあげく「後で一日パスを買う予定だから良いかと」チケットレスで乗り込む.

トラムに揺られて無事に到着.
やはり町の地理に慣れるには一日は必要である.
次のポーランドは一日半しかいない事を思い出し少し不安になる.

修道院入り口でセグウェイをみる.

SGIに勤めているM君は厳しいと行っていたがプラハでは随分儲けてるんじゃないの?
とふと思う.


ストラホフ修道院には凄い図書館があると聞いている.
でも,12:00-13:00までは閉館.
仕方ないのでビールとソーセージをほおばる.


ふと気づくと,飲んでも無いのに,ビールが半分程度になっている.
よく見ると,ベンチの下が随分濡れている.
目を凝らすと,プラスチックの容器が割れている.
どうせ,そんなに大量には飲めないのでちょうどいいと思いソーセージを食べる.
あまりの美味しさに意識を失いかける.
「ソーセージと政策は作る過程を見ない方がよい」というアメリカの諺を思い出す.

まだ少し時間があるので,写真を撮って回る.


神学の間と哲学の間
13:00になったので書庫に入る.
写真撮影が可能になる特別チケットを購入.
本好きとしては,この図書館は....
っと思って中に入ると,見事に哲学の間は改装工事中.
神学の間のみ写真を撮る.

「写真はダメですよと」スタッフに言われたのでチケットを見せると許してくれた.
その後,後ろのカップルの男性が
「ボクは今日はフリーにするべきだと思うよ.だって哲学の間が改装工事中なのに入場料が同じなんだもん」
みたいな事を言う.
同意しようかと思うけど,カップルがあまりに幻想的な組み合わせだったのでTシャツとジーンズの日本人が割り込むべきでないと判断して黙る.



ドボルザークミュージアム
午後からは,作曲家巡り.
前回のオーストリアに続いて偉大な作曲家の跡を辿るのはボクの趣味の一つ.


ドボルザークミュージアムを目指す,地下鉄に乗って移動.
未だに切符を買えていない.
ふと乗り換えの駅で降りると,バックパッカー風の2人が見事に警官に囲まれて1000Kc札=\6000をとられている.
どうやら,キセル乗車がばれたらしぃ.
流石に怖くなって,スタンドで購入.

そして無事に到着.

直筆の新世界のスコアには少し感動....読めないけど...
ドボルザークはパパイヤ鈴木ににてるなぁ〜なんて酷く失礼な事を思う.

スタッフに,「いまこのミュージアムの中で掛かっているCDは売ってますか?」っと聞いても理解してもらえない.
どうやら,話が飛躍しすぎていたらしぃ.正しい手順はこぅ.
「いま流れているこの曲はなんですか?」
「すばらしい曲だと思います.」
「ところで,この曲のCDは取り扱っていますか?」
という流れを踏めば理解してもらえた.
CDを二枚購入.
- PIANO TORIOS F Minor Op.65 E Minor Op.90 "Dumky"
- Concerto in G minor for Piano and Orchestra
両方とも,チェコで作られたCDなので日本では手に入らないだろう.
特に後者はプラハフィルのモノなので,良い思い出になる.*2



次は,メトロとトラムを乗り継いでスメタナミュージアム

スメタナミュージアム

スメタナホールは無音だし,思ったより情報がない.
モルダウのスコアがあったぐらいで後はなんか別に...って感じ.
そもそもスメタナに興味がないからかも知れない...



その後,ドボルザークホールに行って今晩のコンサートのチケットを買おうと思ったら日曜日は休みらしぃ.
仕方がないので,スメタナホールへ.ビバルディの四季とかいう無難なプログラム.
なんで,チェコまで来ビバルディなんだよ?とか思いつつも,プラハフィルのメインホールだという事でその点を評価して購入.
700Kc=3500円程度


ずっと気になってたんだけど,気球が浮いてるんだよね.
そして,そこに人が乗せられてるみたいなんだよね.
アドバルーンに監視員が乗ってるのかなぁ〜?って最初は思ってたけどどうもそういうアトラクションみたい.


16:00 albert ホテル

albertというスーパで美味しかったウエハースとかチョコレートドリンクとかパンとか明日の朝のための準備を整える.

そして,一度ベースキャンプへ引き返す.
このホテルからみる景色も今日で最後なので,少し写真を撮る.

再度スメタナホールへ向けてトラムで移動


18:00 スメタナホール
自由席なので,早めに到着流石に早すぎるので夕食をとる.
ドラえもん」と書いた服を着た欧州人からチェコ式ホットドックを買う.70Kc
安い.ウマい.でも固い....



18:30 スメタナホール
少し列が出来始めていた.こういう場所だと日本人はすぐにわかる,スーツとか来てきちゃう.
日本でもそうだけど,最近のコンサートは半パンにサンダルは流石にダメだけど,ジーンズにポロシャツなんて普通.
チョットジャケットを羽織れば充分って感じがする.
ドレスコードのある場所はちゃんとそう書いてある.
ただ,プラハフィルの本拠地に行くのにTシャツにGパンってのは問題があったかもしれない...




列に並んでると,横のおばあさんが話かけてくる.
「どこのカメラ?」
「It's a SONY*3sonyは日本の会社です.」
「あなた,日本人なの?どこに済んでるの?東京?名古屋?京都?」
「大阪です.」
「あー大阪.」
「私も,12月から英語講師として日本に行くのよ.」
「ほー,どのあたりにいくのですか?」
「東京ね」

みたいな会話をする.「一階の席に座ろうとしたら,二階席の方が良いから着いてきなさい」と言われる.
行ってみると,確かに二階の方が良い.

それにしても小振りなホール.1500人ぐらいしか入れないんじゃないだろうか?
大阪のシンフォニーホールなんかと比べると比にもならない.
でも,連日連夜開かれるコンサートに7割近い稼働率と考えると,日本とは違うなぁ〜っと思う.


あっちこっち写真を取ってると,横のおじさんが声をかけてきた.
最初何を言ってるか全然聞き取れなくて,なんども聞き返してるとどうも冗談を言ってるようだ.
「卵は買ってきたか?もし気に入らなかったら卵を投げるんだぜ.」って言うから,
「日本人は,気に入らなかっても,盛大な拍手をするんだよ」っと伝えた.


それにしてもチェンバロって初めて生で見た.
ヘンデルのHarpsichordにチョットがツボにはまった時期があって,寝ても覚めても聞いてたけど.
本物を見たのは初めて.おそらく日本でも見れる場所に行けば簡単に見れるんだろうけどね.


チェンバロはピアノの発展とともにその姿を消してしまい,当時のモノで使い物になるチェンバロは殆どないと言われている.
モダンチェンバロヒストリカルチェンバロかはわからないけど少し感動.
しかも普通にケースに入れて持ち運べる事に驚いた.

ビバルディの四季って書いてたから春だけかなぁ〜っと思ってたらちゃんと夏も秋も冬もやってくれて大満足.
個人的には春よりも冬が好きだから嬉しかった.

アンコールも無く,あっさり終わる.というか,ホールの照明がすぐに落ちる.

横のおじさんに「気に入ったから,卵を投げる必要はないよ.」と伝えてから外に出た.


みんなが今日の演奏はどうだったって言う感じの話をしてる.
この辺は文化の違いだよなぁって思う.

いたずらに自分の国の文化を否定する気はないけど,個人的には欧州の国の文化の方が好き.


20:30 迷子→プラハ
最後の夜に,再度プラハ城に行こうとトラムに乗るとどうやら番号を見間違えたらしく,あさっての方向につれていかれる.
バスを降りてもバス停が見つからない.そもそもプラハ城が見えないので方向感覚がとれない.
仕方ないので川沿いをひたすら歩く.寒い.暗い.足痛い.寂しい.つらい.帰りたい....

とか思いつつも,バス停を見つけて丁度プラハ城まで送ってくれそうだったのでそれに乗る.
夜のプラハ城は衛兵とカップルが少し.
これはこれでまた,ロマンチックな場所ではある.




22:30 迷子→プラハ
プラハでお世話になった地図と思い出の品を取って翌朝は早いので早めに寝る.

*1:明日には,コルナからズロチに変わる

*2:2009.10.03時点で後者はまだ封も開けちゃいない...

*3:ヨシムラはSONY(株)とは一切関係がありません.むしろコンペティターです.あんまり事業分野かぶってないけど...