東欧旅行記その4

今日は移動日,でも飛行機で移動するので夕方からはポーランド散策の予定.


6:00 ホテル(プラハ
最初に言われた通りに,机のテーブルの上にお釣りが無いようにお金をおいて,領収書にサイン.
鍵はポストに入れる.

ルズィニェ空港の出国国際ターミナルは広い.
飛行機は予定通り動いているもよう.
手荷物検査もサラリとすり抜けて,LOTのプロペラ機で一路ワルシャワ


ワルシャワでは1時間程度のトランジット.
ワルシャワの空港でうろうろしてると,おじさんが道を教えてくれる.
「お前プラハから来ただろ?荷物はここだぜ」
「ボクはクラカウに行くからここでは荷物は無いよ」
「クラカウ?」
チケットを見せると.
「あぁークラクフか」っと
外人の先生がクラカウだと言うし,チェコ人もクラカウって言ってたからそうだと思ってたけど,
日本語のガイドブックに載ってた「クラクフ」というカタカナは確実にポーランド語だったようだ.
とにかく外に出れて,再度手荷物検査.
持ってるユーロを少しだけズロチに交換.
到着後のバスかトラムのチケットが買えれば良い.


16:00 クラクフ・バリッツェ空港
荷物が運ばれてくるまでに随分と待たされる.
CAに,「クラクフの中央駅まではどうやって行き方おしえてって言うと」
「ケージを出た先にあるインフォメーションで聞けば?」っと冴えない返事.
はいはいと思いつつ.

インフォメーションで聞くと,
「バスにのって駅に行けば良いよ.でも30分待ちだから」
と言われる.



歩いていけそうな距離なので,歩く途中で前を歩いていた女の人が振り返って話かけてきた.
「どこにいくの?」
クラクフの中央駅に行きたいんですけど.」
「あーバス?トラム?」
「トラムを予定しています.」
「暑いなぁ,シェイドシェイドシェイド」

最初,このシェイド,シェイドの意味が理解出来なかったけど影影影って事だよっと笑う.
カナダ帰りの彼女も普段は国際ターミナルを使うんだけど,今回は国内線ターミナルに連れてこられたから歩いているらしぃ.
「私は途中までしか行かないけど,ホテルまでの地図持ってる?」
「えーうそー日本語のガイドブックにクラクフが載ってるの?信じられない!」
でも,その本にはホテルの通りまで地図が載ってなくて.
iPhoneに登録しておいたホテルまでの地図を見せる.
「えーうそー,あなたiPhone持ってるの!凄い!」
とリアクション大魔王だなぁ〜っと思う.
「まぁ,電車の駅まで歩くよ.この道まっすぐで良いんだよね?」
「ピックポケットには注意しなさいよっと助言をもらう.」
プラハでも言われたなぁ〜っと思う.
握手して別れる.
これで握手は10人目ぐらい.



その後,駅を求めて歩いていくと,線路が,そしてホームの様な石棚が...
その上には,なぞのポーランド人.
「かもーん.ここが駅だぜ!」

どうやら駅らしい.
「どこから来たんだ?」
「日本だって!! おぃみろよあのバイク,お前の国のKawasakiじゃねーか!」
「日本人ってさ,握手もしない,ハグもしない.一生人の肌に触れる事無く死ぬやつとかいるの?」
「日本からポーランドってどのくらいかかるんだ?10時間!それなのに,2日しかいないのか?気が狂ってるな!」

みたいなかなりハイテンションな会話をする.

ただ,「どこに行くんだい.」という質問に「アウシュビッツ」と答えた瞬間場が凍り付く.
「日本でもアウシュビッツの事は学校でも勉強するし,悲しい場所であるのは,日本でも一緒だ」っと必死に伝えると.
「オッケー,この話はもう終わり.」みたいな感じで握手.

その後は,
チェコの女性はどうだった?ポーランドはどうだ?」
「俺にもイングランドの大学時代に友人になった,日本人女性いるぜ!」
ポーランドでこの時期この天気は珍しいぜ,お前の国はいいよな,美しい春があって,美しい夏があって,美しい秋があって,美しい冬がある!」
なんてテンションが高い.
それにしても,この人との会話はホントに面白かった.
「お前,俺らの知ってる日本人っぽくないな.」
と言われて,その調子の良さが若干ばれる.
「you are good boy.」と言われたので,
「No! I'm good man!」と言い返す.



そうこうしてる間に電車も来て,電車の中で切符を買う(8ZCH)
記念写真をして,ハグして,握手してさようなら.



駅をおりると巨大なショッピングセンター*1があって驚く.
クラクフのロンプラが無かったから日本語のガイドブック読んでたけど,そんな事一言も書いてなかったなぁっと思う.


取りあえず荷物が荷物なので,一目散にホテルへ向かう.
ホテルの鍵は無線タグとかなりのハイテク.
部屋に入ってロフトがある事に気づいて更にテンションがあがる.
でも,ポーランドは滞在時間が実質30時間程度しか無いので大急ぎで観光に向かう.


まずはバルバカンを見に行く.
正直お金を払う気がしないので外からの見物だけでやめる.


トラベリックスで見たシャボン玉おじさんが今日も巨大シャボン玉を作ってた.
普段は何をしてるんだろうっと思う.


ヤギェウォ大学に向かう.
ヨハネ・パウロ2世やコペルニクスが通った歴史のある大学.
ちょっと入って,特に何も無いのでベンチで次の行き先だけ考える.



おなかが空いたので,夕食を食べる.
今日のメニューはキノコスープとビール.

斜め前に座ったおじさんが.
「こんばんは,どこから来たの?」
と話しかけてきたので.
「日本です,おじさんはここに住んでるの?」
「いや,イングランドだよ.」
「旅行?」
「仕事.」
「ふーん.」
みたいな会話をする.
丁度おじさんのメニューが来たので,ボクはパンにスープをすわせて食事に戻る.



しばらくすると歌声が.男性なのに,テノールみたいな声.
はじめはカノンとか歌いだす.
なんか聞き慣れた感じなのであまり興味がわかない.
しばらくするとカッチーにのアヴェマリアとボクが一番お気に入りなアヴェマリアを歌いだす.
個人的に大絶賛なので,食後お金を入れる.


クラクフの広場にはお花屋さんがいっぱい.


お土産屋さんで琥珀のブローチを買う.
値札の1割増の値段を吹っかけられたが,店員があまりにも奇麗なのでどうでも良くなる.
たった6ズロチ程度でその顔が歪むぐらいなら,ボクは多めに払うよ.*2



夜はちょっと町を歩いて,早めの帰宅.
ホテルのレセプションのお姉さんに
「明日はアウシュビッツに行きたいんだけど,どうやって行けば良い?」
って聞くと,「119ZCHでホテルまで迎えにきてくれるツアーがあるからそれで行くのがいいよ」
と教えてくれたのでそれに申し込む.
クラクフ観光の目玉,ヴァヴェル城を残している関係で,移動にそんなに時間をかけれない.

*1:カルフール

*2:典型的なダメ男