東欧旅行記その5

朝5:00 ホテル(クラクフ
時差ボケのせいなのか、アドレナリンが出すぎたせいなのか、朝が随分と早い.電気プラグの変換器を一つかもってこなかったので,夜中に充電してたビデオを外して,iphoneのプラグを刺した瞬間電気が一斉に世界が真っ暗になった.
さては、ブレーカが落ちたかな?と思い調べるがみた感じ大丈夫.
停電でも固定電話は使えたような気がして2階に上がって受話器を取ると,確かに発信音が聞こえる.


あれ?停電という単語だけをiPhoneの英次郎で調べて*1早速電話.
女性の声で返事返って来てまず焦る.
「電気が使えない」って言うと「グレート」とか言われる.
ネバって会話をするもblack outが伝わらないどころか,そもそもイタズラとおもれてる感じ.
仕方が無いので「フロント行くから,ちょっと待ってて」って言うと.
「何処に行くの?」と返ってくる.
フロントは誤用英語なのかと焦りながら*2
仕方が無いから「あなたのところへ行く」と伝えて,部屋入り口の無線タグを使った鍵が作動する事を確認してから螺旋階段を降りる.

それにしても,これ以上余計な日本語を作るのはやめた方がいい.と螺旋階段を降りながら考える.
世界遺産なんて日本語も無駄でしょう.



ジェスチャーを交えながら,「取り敢えずうちの部屋来てよ」と説得.
やっぱりblack outが伝わらなかったらしく,「てっきり,ガラスが割れたのかと思ったわ」とか言われる.
そっちの方が重大だよねとか思いながらも.



部屋に案内して簡単に説明する.ブレーカをみて,ちょっと待ってねと室外にある,電源ボックスの鍵を取りにレセプションに戻る.

二三回そんな事を繰り返して,どうにもなんないね.って感じに.
まぁ,もう六時半だしもうすぐ日の出だよね?だから別にいいよ.
って言うと.私マニュアルに載ってることしかわからないから,電話して誰かに来てみるとのこと.

その後,しばらく用意をしてると電気がついて廊下に出ると三脚に載って電源ボックスをいじっていた.
御礼を言って握手をする.


せっかくなのでシャワーだけ浴びてヴァヴェル城へ.


途中町並みが奇麗なのに感動する.
さすが,日本で言えば京都みたいな場所だ.



途中不思議なオブジェクトを見る.
所々金色のモノもあるのに注意.

丁度,日が昇ってきた.
なんとなくディズニーのファンタジアを思い出す.




大きい城壁に囲まれたお城.そんなに激戦区だったのかなぁーっと思う
にしても,薔薇が奇麗な季節.






場内観光結構高いその上、時間まで決められている.
城の中に入るに,セキュリティチェックが必要.
拳銃とか持ち込めないと言われても,どこで手に入れる?って気分.

ただポケットにデジカメが入ってるのに,反応しないゲートってのも変な気がする.
それに城に入れば拳銃が一杯飾って在り,少し疑問が湧く.



途中クラクフでもアップルをしようと考えリンゴを買う.
日本のリンゴに比べて随分と小振りで皮が分厚いけど柔らかい.
容赦なくかじれる.
アダムとイブに知恵をつけ,ニュートン万有引力の法則を閃きを与えたリンゴ.
ボクにも何か与えてください.


11:00 中央市場広場(クラクフ
昼間の広場は大にぎわい.



ビールマン!!




広場で昼食をしてると,遠くから天井に何かをつけた車がやってきた.
なんだろうとじっと見てるとグーグルのシールが貼ってある!!
ストリートビューの撮影だ!!と思ってカメラを構えるけど遅かった.
写真の右の方に映ってる車がそうです.
クラクフストリートビューで見えるようになったらきっとボクが映っている.



11:30 旧市庁舎(クラクフ
クラクフでは一時間ごとにラッパによる演奏がある.
それをマジかで見ようと必死に塔を上る.

最上階まで行って,「ラッパーマンは何処?」って聴くけど伝わらない.
ラッパを吹くまねをしたら理解してくれたみたいだけど,今度はボクが目を疑う.
彼女は笑いながら,別の塔を指差した.





13:00 ホテル(クラクフ
ホテル戻る.荷物は預けてチェックアウト.もう二 三日居たいと思う.
ホテルの前で待ってるとバスが泊まって,CSI科学捜査のギル・グリッソム にそっくりの男の人が出てくる.



フルフェイスのバンに乗せられ放置.少し不安になる.
アウシュビッツのビデオを見ながら移動.
ソ連の記録兵が,自分の撮影したビデオを見せながら説明するというもの.
英語は4割ぐらいしか理解できないけど,それでも気分が沈む内容.



アウシュビッツについての詳細は別にまとめる.



帰り道は助手席に乗せてもらい,ノリノリのラジオをかけながら帰る.
それにしてもポーランドの道路は面白い.
ハブとなる円形の道とノードとなる直線の道にきっちり別れている.


19:00 クラクフ近郊
クラクフが近づいてきたから,どこか夕食にいい店を知らないかい?
って聴いたら,「超いい店知ってるぜ!!連れてってやるよ!!」っと言われオススメメニューまで書いてもらう.
よほど好きなんだろうなぁ〜っと握手して店の反対車線でお別れ.

信号無視して,店に入ると妙な雰囲気

ギルのオススメメニュー





違う...こんなのポーランドじゃない...
非情にもポーランド出発の汽笛の音は近い.



20:00 カルフールクラクフ
微妙に時間があるので,カルフールで買い物.
スーパーは土産を買うには最高.


エスカレータで背後から人が歩いてくる雰囲気がしたので避けると,「ジンクイエン」っと言われる*3
そんなに馴染んでるかなぁっと思ったら,彼女の手には「旅の指先ポーランド語」が.
「俺日本人!」っと昔タイで爆笑したネタを思い出し,一人ニヤケル.*4



アイスをベンチで食べてると,バックパッカーが声をかけてきて,
「このイタリアンジェラードうまいな」って言うから.
「でもここ,ポーランドなんだよね」って言うと笑いながらどっかに行っちゃった.
何かまずったかなぁ〜っと思う.



ついでに電気製品売り場も覗く.
SONY以外で日本の製品は殆どないことに驚く.
そう言えば,空港のテレビもサムスンやLGで統一されてたなぁ〜っと思いだす.
日本の製造業は大丈夫なのだろうか?っと不安になる.
フィリップスが強いのはわかるけど,サムスンやLGが凄い.




お金が微妙に余ってて,明日からはフォリント生活.
そう言えば,今朝ホテルの人に随分と世話になったなぁ〜っと思い店でバラを一輪買う120円程度.
ホテルに戻ると,昨日とは違うスタッフで少しがっかりする.
荷物を返してもらい,せっかくなのでバラの花を渡す.
すごい喜ばれる.あまりの喜びっぷりにこっちも嬉しくなる.
ひょっとするとプレゼントというのは,相手の喜ぶ顔を見て自分も幸せになりたいからあげるものなのかも知れない.



21:00 クラクフ
夜行列車の出発まで,あと三十分あるが早めに行く.普通にとまって焦る.


駅員にチケットを見せると,顎で後ろと言われる.後ろの駅員にチケットを渡すと,「トゥモロー!」とだけ言われる.
何回か聞き直すと,お前の部屋は31番だよ!!っと言われる.なぜ怒られてるのかと,チケットを返してくれないのか?と不安になる.

取り合えず乗り込む,アラビア系の家族に周りを囲まれて焦る.

余裕で英語が通じないので.先頭車両を見にホームを疾走.
暫くすると出発.
頭の中で小松亮太の夢幻鉄道が流れる.
窓から顔を出してると,対向列車にぶつかりそうになって焦る.
まだ死にたくない.


夜行列車は初めての経験だったけど,中々良いものだ.事前の話ではシャワーあると聞いていたけど流石に無かった.


深夜に急ブレーキで何度か目が覚める.途中で進行方向が変更になったり,車両が増えたりと大忙し.

夜行列車は最後の目的地ハンガリーへと走る.

*1:black outと言うらしい

*2:レセプションが正しい

*3:ポーランド語でありがとう

*4:昔タイに友達と行ったときに,友人が必死に「ハウマッチ」っと聴いたら「俺日本人」っと返された4年前.