適者生存 〜フィットネス・ネスランドスケープと競争優位〜

・タイガーウッズは21歳で15試合中4試合で優勝した.
・しかしウッズは,「自分のスイングは本当にひどい」と判断し,スイングの改良を行なった.
・1997〜1999年までの間たったの1勝しか上げる事は出来なかった.
・「勝利することだけが,必ずしも改善していることを意味するわけではない」と断言.
・1999年春に完成した新しいスイングで,14試合中10試合で優勝.
・2001年のマスターズに優勝し,史上初めて連続して4代メジャーを制覇したチャンピョンになった.

【ざっくりまとめ】
・フィットネス・ランドスケープ
- 進化生物学者が,進化という現象を理解する為に作り出した概念モデル.
- 山(適応度が高い)と谷(適応度が低い)で構成された領域で,どの戦略モデルを選ぶか.
- ポイントは,一度山の頂上に到達したとしても,それが局所解なのか,最適解なのかが不明な事.
- 一度頂点に到達後,戦略モデルの変更により,別の山に登る為には一度谷に降りる必要がある.*1


【注目ポイント】

・企業においても上記のフィットネス・ランドスケープが適用できる.
・業界によって,ランドスケープが違う.
- 平地
 - 景気循環が好転した時にのみ企業が超過リターンを生み出す事が出来る.
 - 成長とニュービジネスの機会は少ない
 - (例)電気通信機器,生活必需品(紙,電気,エネルギー),資本財など
- 丘陵地
 - 起伏に富んでいるが,予想出来ない変化が起きそうなほど急な訳ではない.
 - 他の企業より経済的にかなり大きなパフォーマンスを達成する企業がある
 - (例)金融サービス,小売り,ヘルスケアなど

- 山岳地
 - 非常にダイナミックに変化する業界が多い
 - 新興企業が多い.
 - 経済的なリターンはきわめて大きくなるが,大抵は非常に短期
 - (例)ソフトウェア,バイオテクノロジー,ファッションなど



【結論】
・企業をとりまくランドスケープを正しく理解する事が必要

【感想】
ランドスケープを意識した分散投資も必要かもしれない.
・平地の企業は,景気転換の一つの指標になるのかなぁ〜

*1:タイガーウッズの例の様に