第2夜目:製造業における派遣の問題
製造業においてもコスト削減の為の派遣,下請,孫請け社員の増強は問題になりつつあります.
製造業の場合,ホワイトカラーとブルーカラー双方の社員がいますが、今回はホワイトカラーに焦点を絞ります.*1
正社員と派遣社員や下請社員.はっきり言って技術をもっているのは派遣や下請社員です.
確実に腕が立ちます.
先日,おどろくような話があったのでご紹介します.
ある日,ボクの同期から電話がかかってきました.
そして,今すぐにきて欲しいと言うのです.
またボクの作った社内システムが火を吹いたかなぁー....
と思いながら駆けつけてみると,相手の課長までボクを待っています.
これは緊急事態だなぁ〜と思いながら,どうしましたか?と切り出すと,相手のチームリーダクラスのヒトがこう切り返しました.
『きみC言語わかるらしいね?』
『はぁ,まぁ,学生の時に書いてましたが.最近は全く書いてませんよ.』
要件はこうです.
ある開発の共通モジュールを担当していた派遣社員が退職してしまいました.
その結果,担当していた共通モジュールのMakeファイルが実行出来なくなってしまったというのです.
現在Makeファイルを理解してるヒトはいないし,ドキュメント類も残っていない.
でも,納期は明日に迫っている.
それで僕が呼ぶ出されたってわけです.
少し見てみると,そのMakeファイルは至って普通のモノでした.*2
15分くらい格闘で無事にmakeが通る様になりました.
ボクは決してmakeファイルについて詳しい人間ではありません.
学生時代も,ひとつテンプレートを作ってそれを使い回していた程度のボクでもできた作業です.
この話で最も残念なのはこの話が実話だという点です.
全ての会社がこうでは無いと信じたいですが,案外どこともこんなモノなのではないでしょうか?
http://d.hatena.ne.jp/kazushi_wwm/20070331/1175362592
ただ、もう一つ大事なのは、パートナーを自社の正社員と同じように扱う、ということだと思う。ノンコア業務はアウトソーシングせざるを得なくなると思うが、それは自社にとってノンコアなだけであって、世間一般で偏差値が低い仕事だというわけではない。今の企業はとかくノンコア業務をやる、特に派遣・請負を低く扱おうとする傾向があるが、ともに同じ目標に向かって働いている仲間を虐げてよい結果が得られるわけがない。ノンコア業務をやっていてもそこで高い成果を出している人はコア業務で高い成果を出している人と同じように扱うべきで、それに必要なコスト(外注費)は支払うことをためらわない、という姿勢を経営層が持たなければ、ノンコア業務をやる人たちのモチベーションは保てないだろう。
は全くその通りだと思います.
このあたり点について,次回は書きたいと思います.
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おかげさまで少しずつページビューが増えてきました.
http://watson.xsrv.jp/index.phpをよろしくお願いします.